日本人間ドック健診協会    

ご挨拶

特定非営利活動法人 日本人間ドック健診協会 
理事長 那須 繁
(特定医療法人財団博愛会 理事長)

理事長就任にあたり

平成29年7月より、笹森典雄先生より当協会の理事長職を引き継ぐこととなりました。2006年以来、副理事長として会務に携わってまいりましたが、未だ至らぬ身ゆえに、協会の舵をとる理事長職は身にあまる重責と心得ます。皆様方にご支援を賜りながら、当協会の発展に力を尽くして参りたいと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

当協会は、1989年に日本総合健診施設協議会として発足し、2005年に日本人間ドック健診協会へと改名し現在に至ります。これまで、人間ドック健診による健康管理の普及・啓発と健診施設の運営支援のため、日本人間ドック学会と密に連携しながら活動して参りました。我が国における健診事業は、時代とともに様々な変革を遂げてきましたが、少子高齢社会、を迎えた現在、社会そのものが大きな転換点にあり、健診事業を取り巻く情勢もその波に直面しています。特に、健康寿命の延伸と社会保障費の抑制は重要な国家的課題であり、これからの健診機関・団体には、健診事業の効果について経済面も含めすべての投資に見合うか否かを明確な成果(outcome)として示していくことが求められています。そのためには疾病の早期発見・早期治療はもちろんのこと、一次予防としての保健指導や事後管理の強化を図り、健診事業が決して形骸化することのないように進化し続ける必要があると考えています。

また、当協会は特定保健用食品の推薦、市民公開講座の開催、受けて良かった人間ドック体験記作文コンクールの実施、からだ健診ギフトカードの普及、健康読本の発刊など健康増進のための情報発信も広く手がけてまいりました。健康は個人のQOLのためだけでなく、社会を支える欠かせない柱であり、予防医学はその健康を守るため、今後ますます重要な役割を果たすことが求められるでしょう。しかし、社会全体で一丸となって健康を追求するには、私たち一人ひとりが「健康とは何か」、そして「いかに健康を守るか」を真摯に考える必要があります。当協会の活動が、その端緒を開く役割を少しでも担えればと願ってやみません。同時に、健診事業が少しでも社会の健康に貢献できるよう、全国の健診施設に対しても力強いメッセージを発信していきたいとも考えています。

健診事業のみで、現在の医療や介護が抱える問題を解決できるわけではありませんが、より良い日本の未来のため、健康に対する新たなアプローチを開拓できる分野であることは間違いありません。2年間の任期中、理事、委員、事務局、全員が一丸となって当協会が果たすべき役割を深く認識し、健診医療団体、保険者、行政、研究機関、ヘルスケアビジネスなど関係各位の皆様方と幅広く連携しながら積極的に活動して参りたいと存じます。

今後とも当協会の活動につきまして、多くの皆様方のご支援の程を重ねてお願い申し上げ、理事長就任のご挨拶とさせていただきます。

2017年7月